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​靴修理のタイミングについて

靴修理はどのタイミングで出したら良いのか。
以前と同じような修理内容なのに金額が違うのはなぜなのか。
今現在こういう状態だけど今後これ以上ひどくなったらどうなってしまうのかなど、どんな靴でも直してきた当店だからこそのQ&A方式で解説していきたいと思います。

​Q. 分厚いかかとゴム(約20mm)の修理目安はどこを基準にしたら良いのか
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​2022/5/12 書き込み
​A. ベストな修理タイミングは赤線まで(10mm以内)になります。

赤線を超えてくるとバランスの悪さを感じてきます。雨でぬれた地面で滑りやすかったり、足首をひねりやすかったりなど歩行時に危険な状態となってきます。また歩く際にかかとから地面に着地し踏まず~つま先部分で蹴りだして歩行をしますが、かかとが削れて来ると踏まず~つま先部分の外側が削れやすくなり、ソール自体も変に捻じれてきてしまいます。修理を行う時の観点からしても厚底のゴムを丸々外して修理を行うよりも赤線のラインで垂直に削り出して10mmのパーツを取り付けるほうが靴への負荷がかかりにくいため赤線以内がベストな修理タイミングになります。とは言いながらもいつの間にかかかとのゴムは削れすぎていたりするものだったりします。では最悪どの部分まではセーフなのかお答えさせて頂きます。
青線まではセーフです。青線以上いってしまいます修理は行えますがアタッチメントをしてから修理を行うことになるので修理の仕上がりが多少不細工になるのと靴の作りから言っても破損しやすい靴になってしまったり修理代金が高額になりやすいので遅くても青線以内。ベストは赤線以内で覚えて頂けたらと思います。
​また、靴を購入した際に靴修理のタイミングはどこなのか分からない場合には予め靴修理のタイミングを聞いたり、最初の修理だけは不安を抱えずに早めに出されるのが良いと思います。
​Q. 底面に穴が開いた
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​2022/5/12 書き込み
A.  底面に穴が開いてしまった際の修理方法は2つございます。

簡易的な方法→前底半分だけレザー、ラバーなどを貼って
前底のみをガードする。
​ベストな方法→オールソール。


なぜ?→前底に貼り合わせることによって穴を塞ぎ、
厚みを足すことができます。
ですが穴が開く=底面は思っている以上にペラペラとなります。穴の開いた底面の裏側がどうなっているのか少しご説明させて頂きますと、
基本的には穴の開いた底面→クッション材→中底→クッション材→中敷きの5層構造にて地面からの衝撃を吸収しています。

ペラペラな底面の上に接着剤にて前底半分だけ貼り合わせると(ペラペラ+前底半分)はしっかり貼りつきますが
穴が開く程履いていた靴の内部はクッション材がスカスカになっていたり中底にも支障がでていたりと
結構負荷がかかってしまっています。
(その他にウエルトへのダメージなど色々理由がありますが
割愛させて頂きます。)
その為一度分解をしてからクッション材の交換等内部の状況を確認して内部への施工もおこなうオールソールがベストです。ですが
予算、純正ソールへの拘り等、お客様の事情もあるかと思いますので前底半分の補強にてイメージ的には延命治療のような修理として前底半の補強もおこなえます。



1番ベストな方法→オールソール(底面交換)

理由→底面に穴が開くくらい履いた=底面は思っている以上にペラペラな状態です。
ペラペラな底面の上に半分だけ

そもそもなぜ革底に穴があいてしまったのでしょうか。革底のソールはだいたい6mmとなっています。歩くときにかかとから地面に着地して踏まず~つま先部分で蹴りだして歩行をします。なのでソール前底の真ん中あたりが削れて穴があいてしまいます。穴があくくらい削れてしまったソールになるとクッション性がなくなります。地面と足の距離が近くなり歩いていると足が疲れます。たまにある大き目の石ころを踏んだ時に激痛が走ります。また踏まず~つま先部分で蹴りだして歩行する際に靴が屈曲するのですがソールが削れすぎていると屈曲が深くなりアッパー(靴の表面)の履きジワが目立ってきます。
履きジワが深くなるとアッパーの破れにもつながります。靴の作りの観点からもソールの横面をコバと言いますがコバはウエルト+ソールのだいたい二層構造になってソールが薄くなるとウエルト側にも負荷がかかるので破損に繋がります。なので基本的には穴があいたときはオールソールとなりオールソールをすることで足が疲れにくいソールを手にすることができます。またソールを保護の目的として前底半分に張り付けるハーフソールはソールを長持ちさせるためにも効果的です。

​Q. スニーカーのかかと修理のタイミングはどう判断したら良いのか

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​2022/5/12 書き込み

A. スニーカーは革靴と違ってブランド、モデルによって作りが様々なのでかかと修理のタイミングを見極めるのは難しいです。
​なので靴修理店にどのタイミングで修理を出せばよいのか聞いて頂くのが一番宜しいかと思います。

今回はその一例を解説させて頂きます。Vans,CONVERSEなどのソールがサイドテープに埋まっている仕様のスニーカーは少しでも削れてくるとソールとサイドテープの間に隙間が出来たりロゴ部分に差し掛かってきます。なので修理タイミングはロゴ枠に差し掛かる前が宜しいかと思います。少しでもロゴ枠にかかっている場合はタイミングとしては遅いので修理に出すタイミングは他のスニーカーに比べて早い段階で出すことになります。かかと修理とは違いますが一番のおすすめは履き下ろす前に全面にソールシートを貼り付ける方法がございます。全面に予めソールシート5mm~10mmを貼り付けることにより削れ代となるのでソールとリブテープを保護することができます。
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